顎関節症 顎関節症治療 大阪 大阪市

顎関節症の主な原因は、無意識での噛みしめや歯ぎしり、日常生活での些細な癖です。その為、これらのことをいしきできれば、顎関節症は予防できるということになります。

 例えば、『いつも同じ側で噛む癖がある』、『頬杖をつく癖がある』、『パソコンをみるときに姿勢が悪くなる』、『気が付いたら噛みしめていることがある』等です。これらの事が、積み重なることによって顎関節症は引き起こされます。つまり顎関節症は、生活習慣によって起こる病気と考えることができるのです。

 生活習慣病であることが分かると、生活習慣を変えることで顎関節症を改善する事がわかります。生活習慣病は、問題となる日常生活動作をみつけその原因を取り除くことで症状を予防できるということになります。上記の4つは、日常生活の些細な癖ですがこれらの事を気をつけて生活してみてください。

 また、顎関節症になってしまった後でもこれらのことに気をつけることで軽度の顎関節症であれば自然に治っていくことも考えられます。ただし、症状が強く現れている場合には日常生活で回復するすることは難しくなります。治療を受けることをお勧めします。

1.急性の顎関節症

 急に顎関節症が発症した場合には顎関節の急性炎症状態が考えられます。顎関節症の発症は、突然顎関節に痛みが出て口が開かなくなるといった発症をとることが多くあります。突然、顎関節の運動が制限され口が開かなくなった時には、顎関節に炎症が起こっていることが考えられます。その為、氷水を使って2時間に1回のペースで顎関節部を10分間冷やすことをお勧めします。そうすることで、炎症を抑えることができ痛みが軽減することが考えられます。氷がない場合には、タオルを水でぬらして冷しアイシングをし安静を保つようにしましょう。

 顎関節症の発症初期に、むやみに痛み止めを飲むことはお勧めしません。痛み止めによって顎関節症の痛みは軽減しますが、顎関節の炎症が治まるわけではありません。その為、痛み止めによって痛みが抑えられた顎関節を無理に動かしてしまう事も考えられます。その結果、顎関節症の炎症を強めてしまうことも考えられます。できるだけ、薬を使用せずにアイシングをするように心がけましょう。また、2~3日経過しても痛みや開口障害が残るようであれば治療を受けることをお勧めします。

 顎関節症の初期の対処法としてはアイシングが非常に重要です。徹底したアイシングを心がけましょう。また、お風呂にゆっくりつかって温める事はやめましょう。

2.食事について 

 顎関節症の方、特に口が開かない、顎関節に痛みがあるという方にって食事をとることは苦痛を伴う動作であると思います。ですが、栄養摂取はきっちりと行う必要があります。

 栄養摂取を行わなければ、顎関節症に併発して自律神経失調症の症状が現れる可能性があるからです。もちろん固いものを食べる必要はありません。柔らかいもので結構です。

 顎関節症の食事

注意を要する食材
 硬い食べ物と口を大きく開けないと食べることができないような食べ物に注意が必要です。具体的には、フランスパン・スルメ・もつ焼き・硬いせんべい・ナッツ類・厚みのあるステーキやしっかりと焼いたステーキ・グミ・ビーフジャーキー・ナマコ・アワビ・サザエ・その他硬い食べ物などです。また、ガムを長時間かむというのも顎関節周辺の筋肉にかかる負担が強いために注意が必要です。
 

そして、食べ物をかむときにはできるだけ左右両方を使ってかむことが理想的です。ですが、痛みが強いときには、痛みのないほうで噛んでもかまいません。ですが、症状が軽減してきたら左右交互に噛むように心がけましょう。また、食べるときに横を向いて食べると首の筋肉にねじれが現れるのでまっすぐ前を向いて食べるようにしましょう。柔らかいものを食べる時でも咀嚼運動(噛む運動)は行うようにしましょう。流動食だけで食事を終わらせてしまうと、噛む力をなくしてしまい顎関節症が改善した後でもものが食べづらいといった症状が残ってしまう可能性があります。

 そして、顎関節症にならないためにも、食事をとるときによく噛んで食べることが重要となります。また、顎関節症の症状が軽い場合にも、よくかむことで顎関節症を緩和させることができると考えられます。
 ごく軽度の顎関節症の状態においては、どのようなものを食べたらいいのか?また、どのようなものは食べてはいけないのか?といより食事の時によく噛むということが重要となります。

 ちなみに、1口を30回~40回が理想的な咀嚼回数と考えられています。この回数は、1口に多く食物を入れる方ほど少ない傾向があります。1口に多くの食物を口に入れるために、噛むことができなくなるためです。その為、このような癖がある方はお茶などで流し込むような食事をしています。

 噛む回数を増やすためには、1回に口に入れる食物の量を減らす必要があります。そうすることで、余裕を持って咀嚼運動を行うことができ、咀嚼回数も増えると思います。

3.マッサージ 

 顎関節症になってしまうと、顎関節症のタイプに限らず咀嚼筋が張ってしまっていることが多くあります。そのため、顎関節症の症状を改善するために咀嚼筋のマッサージを行うことは非常に有効な手段です。そこで、今日は咀嚼筋のマッサージについて記載します。

 咀嚼筋とは、外側翼突筋・内側翼突筋・咬筋・側頭筋の4種類があります。これらの筋肉の内、顎関節症の症状を引き出しやすい筋肉は、咬筋と側頭筋です。

 咬筋のマッサージは、下顎骨の下方でえらの部分の1~2センチ前をマッサージします。マッサージは、円を描くようにゆっくりと軽い力で行うようにしてください。このとき、あまり強くマッサージしないほうがよいと考えられます。強くマッサージをしすぎると、咬筋はさらに固くなってしまうことがあります。

 側頭筋は、耳の上にあります。マッサージも耳の上に行います。この筋肉は、平べったい筋肉ですのでわかりにくいかもしれません。ですが、耳の上にある大きな筋肉です。場所が分かりにくくても耳の上をマッサージしているとこの筋肉にあたっています。この筋肉もゆっくりと軽くマッサージするようにしてください。

 マッサージをするときのコツは、ゆっくりと軽くです。強いマッサージはよくありません。強いマッサージを行うことによって、マッサージを受けた筋肉が反射的に硬くなってしまうことも考えられます。

マッサージはお風呂の中で、温まりながら行うとより効果的です。

4.温める

 温めることによって血管の拡張による血行促進、顎関節周囲組織の筋肉の緊張緩和、痛みの緩和などを目的に行います。顎関節症に限った事ではありませんが、温熱療法を行ってはいけないときがあります。それは、急に痛みが現れたときです。急に痛みが現れた時は、急性の炎症が起こっている可能性が高くこのようなときに温めてしまうと、痛みが強まってしまいます。そのため、急性期が過ぎた後から温熱療法を行う様にしましょう。基本的に、急性期とは顎関節症が発症して1カ月と考えてください。わかりにくい場合にはこの判断は、専門家に任せるようにしましょう。

顎関節症の温熱療法を自宅で行う時には、タオルを温めて顎関節周辺を温めるようにしてください。時間としては5分ぐらいが理想的です。1日に3回を目安に行ってください。

 顎関節の動きが悪い、引っかかる感じがする、だるいなどのときには温めることが重要です。温めて血液循環が良くなることによって症状が軽減することが考えられます。患部を5分くらい温めましょう。

ちなみに、顎関節周辺を温めるときに温湿布を使う方がいらっしゃいますがあまりよくありません。お気を付けください。

 痛みが強い場合には炎症が強く起こっていることが考えられます。そのため、温めることで痛みはさらに悪化する可能性があります。このようなときには、”冷やす”ことが重要です。また、痛みはそんなに強くないけど”脈を打つような痛みがある”という場合にも冷やすことをお勧めします。5.いい姿勢を保つ 

姿勢が崩れると全てが崩れます。特に骨盤が前傾(おじぎしたような状態)してしい猫背になってしまうと、顎を突き出すような姿勢になってしまいます。この姿勢は、首の前側の筋肉に無理な負担をかけてしまい顎関節症に悪影響を与えてしまいます。いい姿勢を心がけしょう。

5.アイシング 

 顎関節症のアイシング療法は、顎関節症の発症初期に有効性の高い治療法です。アイシングによって、組織の温度を下げることによって、毛細血管を収縮させ毛細血管の透過性の低下、新陳代謝の低下、痛みを感じる域値の上昇による痛みの軽減などの効果があります。

 特に、Ⅲ型の顎関節症で関節円板の転移によって痛みが引き起こされている時や、外力によって顎関節の損傷が起こったⅡ型の顎関節症、顎関節脱臼などの時にはアイシングが第一選択となります。

 アイシングを行う時間としては10~20分が理想的です。アイシングの方法としては、氷と水を袋に入れ氷水を作ります。この氷水を薄いタオルに包んで顎関節部にあてるようにしてください。この時、かなり冷たく感じるようなときには厚いタオルを使用してください。

アイシングを行う時にシップを使用する方がいらっしゃいます。これはやめましょう。顔の皮膚は非常に敏感です。そのため、シップによってかぶれてしまう事が多くあります。顔の場合は、かぶれてしまうと目立ってしまいます。もとの状態に戻るまでに2週間はかかります。お気を付けください。

ちなみに、氷でアイシングを行った方がシップを用いるよりも効果的です。

6.ショルダーバック

 顎関節症になってしまったら症状が軽減するまではショルダーバックを控えることをお勧めします。理由は、身体のゆがみを作る可能性があるからです。

 実際に、ショルダーバックをお使いの方は1度ショルダーバックを肩にかけてみてください。肩の高さが変わっていませんか?これは、ショルダーバックがずれ落ちないように無意識に行われる運動です。この肩を持ち上げる動作が顎関節に悪影響を与えてしまうのです。特に、かばんの中身が多く重たいショルダーバックはご注意ください。かばんを持ち上げるだけでもかなりの力が必要となります。

 また、当院にご来院いただいている顎関節症の患者さんでの統計ですが、顎関節症を引き起こしている側の肩にショルダーバッグをかけている方が63%でした。このように考えても、顎関節症を起こしてしまうと、ショルダーバックは控えた方がよいことが分かっていただけると思います。

顎関節症になってしまったらショルダバックは控えましょう。

7.スポーツ制限

 顎関節症になってしまった方でもスポーツをされている方がいらっしゃいます。スポーツをする事は、身体にとって筋肉の増強や血液循環の促進、精神的な面からみるとストレスの解消など身体にとってよいことが多くあります。ですが、顎関節症になってしまったら行ってはいけないスポーツもあります。今日は、顎関節症の方がやってはいけないスポーツをご紹介いたします。

 まず、やってはいけないスポーツの特徴をご紹介します。これは当たり前のことですが、噛みしめないとできないようなスポーツ、身体が冷えてしまうスポーツ、顎に打撃があるスポーツです。

具体的には

噛みしめないとできないようなスポーツ:重量挙げ・過度な筋トレ

身体が冷えてしまうようなスポーツ:水泳

顎に打撃があるスポーツ:格闘技・アメリカンフットボールやラグビー

これらのスポーツを行うことによって顎関節症は悪化してしまうことも考えられます。顎関節に負担のかからないスポーツを心がけましょう。

また、長時間スポーツ競技が続くスポーツで体力がなくなってきた時にも無意識に噛みしめてしまう事があります。この場合には、瞬間的に強い力が顎関節にかかるというよりは、顎関節に軽い力が長時間かかる事によって顎関節に損傷が起こってしまいます。

スポーツにおける顎関節症の発症は、運動を開始してすぐ発症することは少なく、運動を開始してから一定期間経過した後に発症する傾向があります。これは、運動開始のころには顎関節にかかる負担も一時的な負担だけで回復します。ですが、この負担も頻繁にかかることによって徐々に咀嚼筋や顎関節周辺の筋肉に過緊張が起こってきます。その結果、顎関節症が発症してしまうのです。

このように書くと、運動がよくないように感じられるかもしれませんがそのようなことはありません。運動を行うことは良いことです。気を付けなければならないことは噛みしめないことです。顎関節症にならないために噛みしめにはご注意ください。

8.片噛みしない

 骨や筋肉は、それぞれの機能に最も適した形に変化します。これはドイツの外科医ユリウス・ウォルフ(1836~1902年)提唱した『ウォルフの法則』と呼ばれる法則です。『骨は長期間反復される機能に従って、その機能に最も適した形態に変化する』という法則です。

 具体的には、筋肉は使えば引きしまり、使わなければ衰えてしまいます。骨は、長期間使っている方向に強くなります。逆に使わなければ、骨も弱ってしまいます。

 これを顎関節症に置き換えると、片噛みをする癖がある方は噛む側の咀嚼筋は強くなり、逆の咀嚼筋は弱ってしまいます。また、噛む側の骨は強くなり、逆の骨は弱くなってしまいます。その結果、下顎骨の左右バランスが崩れてしまい下顎骨に変形が起こります。このような状態になると噛まない側の関節円板が破壊され顎関節症が発症してしまうことになります。

 顎関節症にならないためには、両方の歯でしっかりと咀嚼運動を行う事が重要です。

9.長時間のデスクワーク

 仕事の不良姿勢によって顎関節症になってしまう方が多くいらっしゃいます。これは、仕事の緊張感から全身の筋肉に疲労がたまり、とくに首の筋肉を通して顎周辺の筋肉に悪影響を与える結果と考えることができます。とくにパソコンなどのデスクワークの場合には、姿勢が悪い状態でお仕事をされる方が非常に多いのが現実です。正しい姿勢とは、骨盤の上に背骨があり、その背骨の上に頭がある状態です。この正しい姿勢に比べ、デスクワークの方の姿勢は背骨の上に頭はなく、背骨の位置より前に頭がある、いわゆる猫背の姿勢の場合がほとんどです。このような姿勢を続けると、首や肩に強いストレスがかかってしまい、その結果顎関節症が発症することになりかねません。

 対策としては、1時間に1回は休憩を入れてその休憩時間に姿勢を正す事を行いましょう。このときに、立ち上がることができればもっと効果的です。

 その他、悪い姿勢にならないための対策として、リストレストを使用したりキーボードを置く高さや位置にも気を使う必要があります。

10.咀嚼訓練を行う

 咀嚼運動とは、物をかむ運動を言います。そして咀嚼訓練とは、物をかむ訓練のことを言います。これは、軽度の顎関節症の回復や顎関節症治療の後期に行うことが多くあります。これによって、再び顎関節症にならないように予防が可能となります。

 具体的には、1日に数回ガムをかむような時間をとります。その時に、顎の上下運動をスムーズに行うことを意識します。そうすることで、左右の咀嚼筋のバランスを整えることができます。

 咀嚼訓練を行う際の注意点としては、関節円板が不安定な場合には痛みが伴う事があります。これは、噛みしめることによって関節円板が前方にずれ、噛みしめたときに関節円板の後部線維に強い圧力がかかる為におこる痛みです。そのため、関節円板の不安定なⅢ型の顎関節症の場合には咀嚼訓練を行わない方がよいことがあります。

 また、慢性的にダルサがある場合にも咀嚼運動を控えることをお勧めします。この状態が改善した後に咀嚼訓練を行うようにしましょう。

11.歯の使い方について

 歯には、切歯・犬歯・臼歯の3種類があります。切歯とは字の通り何かを噛みきるような時に使う歯です。食材としては野菜や果物のように比較的切れ易いものを食べる時に使います。犬歯は、肉などの粘りのある食材を切り裂くときに使われます。臼歯は、全ての食べ物をすりつぶす時に使用されます。これらの歯を使い分けながら、咀嚼運動を行い食物を摂取しています。

 歯は上顎骨および下顎骨から生えています。そのため、これらの骨格にゆがみが起こるとそれぞれの歯特有の機能を果たすことができなくなります。その結果、咬合不全と呼ばれる噛み合わせの悪い状態になります。このような状態になりやすい原因としては、柔らかいものばかりを食べ顎が十分に発達しなかった場合や、横向き寝や頬杖等による下顎骨の変形、歯科治療のミスなどが多くあります。

 顎関節症になってしまった場合で症状が軽度の場合であれば、歯それぞれの機能を考えながら食事を取るようにしてみてください。そうすることで顎自体の機能を高めることができます。その結果、顎が強くなり初期の顎関節症であれば回復する事も考えられます。

12.寒さ対策

 真冬の寒さや急激な冷え込みのときには注意が必要です。このような環境では、Ⅰ型の顎関節症は悪化してしまうことが考えられます。理由は、無意識のうちにくいしばりが起こるためです。このくいしばりは、無意識の反応であるため防ぎようがありません。そのため、もしくいしばりをしていることに気が付いたらすぐにやめるようにしましょう。それだけで、顎関節症の症状悪化を少しでも抑えることができると考えられます。

顎関節症治療は大阪市淀川区の野村鍼灸整骨院