骨や歯や筋肉は、それぞれ機能が偏るとそれにしたがって形や大きさも変化します。このことを提唱したのはドイツの外科医ユリウス・ウォルフです。ウォルフは骨は長期間の反復される機能にしたがって、その機能にもっとも適合した形態に変化するという法則性を発見しました。これをウォルフの法則あるいは骨の機能適応形態の法則と言います。
具体的には、筋肉は一定の範囲で使うと引き締まり、歯列は押せば押した方向に引けば引いた方向に動き、骨は縮みます。例えば片側噛みの癖があると、噛む側の咀嚼筋は引き締まり、反対側の筋肉はたるみます。また、噛む側の顎骨が縮むので下顎の左右バランスが崩れて歪みます。下顎は左右の関節が一体となってつながっているので、やがて顎関節が変形し、関節円板が破たんして顎関節症になってしまうのです。